絵に表れる成長

子どもたちと自由創作をしていると、子どもの内面が表れた絵に遭遇することがあります。

その日私は、子どもたちが帰ったあと一枚の絵をみて、なんとも幸せな気持ちが溢れてきたのです。

先週、おとなのくらすでぬらし絵をやったので、私はアトリエでぬらし絵の研究をしていました。

飾っていたので、何人かの子どもたちが、楽しそう！やりたい！！とぬらし絵で、絵を描きました。

紙をぬらしてその上にえのぐを置くので、自分ではコントロールのいかない表現、でもその流れに身をまかせると思いがけない表現を楽しめるものです。

Kちゃんも楽しかったのか、3週続けて描いていました。

1枚めは花も置いてあったので、花の絵・・・

2枚めが私がなんとも言えず見入ってしまった絵・・・

ひとつひとつのモチーフが繋がっていて、あ～きっとこれは人と人との関係性を表しているのではないかな、友達関係？家族関係？

きっとKちゃんの周りはいい関係が育っているんだろうな、と感じて私も幸せのお裾分けを受けたのです。

3枚めは芽がでて成長しつつある植物的な絵・・・

きっとこれはKちゃん自身なのでしょうか。

小学6年生のKちゃん、いま自分を見つめている時期です。

Kちゃんは作品がとても丁寧で、粘土創作など…これが同じ粘土？と思うほど、尊敬してしまう子どものひとりです。

絵を描くより工作の方が多いのですが、ぬらし絵に出会って幅が広がりました。

後でお母さんに様子を聞くと、クラスの友だちがとても良くて団結しているということでした。

口数が少なくいつも静かに創作しているKちゃん、

このような作品に出会うと、言葉は必要ない・・・

作品に耳を傾けよう・・・と思うのです。