いろのはの夏休み2017　絵が苦手な理由

なつやすみ、なんだかわたしの心がざわつく時です。

 

普段は自由創作に没頭する子どもたちですが、なつやすみは意に反してなつやすみの課題を仕上げるべくやってくる子どももいます。

わたしは子どものアシスタント的な役割に徹していて必要なければ出番はありませんが、この時は少々様子が変わってきます。
変わらなくていいんじゃない？？という声が聞こえてきますが、
でもせっかく描画をするのであれば、新しい何か発見してほしい、絵を描く事が好きになって欲しいと思い心がざわついてきます。

 

というのもほとんどの子どもが普段のアトリエでは工作をやっていることが多いのです。

理由はさまざま・・・
絵は家でも描けるから・・・が多いでしょうか・・・

 

でもS君は少し違うようです。
お兄ちゃんとどうしても比べてしまうのです。兄にはかなわない・・・ぼくは絵は苦手・・・
学年の違う兄と比較してしまい、描けなくなっているようです。

 

アトリエに入会して4年目になるS君、気にしてませんでしたが今までの作品の画像を確認すると絵の具でのスクイブル以外描画は1枚もありませんでした。

 

そして描いた絵

 

 

兄と同じテーマを考えていた様でしたが

 

好きなもの描こう、生き物好きだったよね。

 

オイルパステルを重ねて混ぜる効果と、火の粉を点々と踊るように描く事を試してもらいました。

絵が出来上がった後、

 

「点々々の効果がすごかった！」と何回も話して、満面の笑顔。「ゆきえさん！点々がすごい！」

良かったね。

 

 

 

兄は「こんなトラックがあったらいいな」のテーマで・・・

 

 

太陽光で動き、事故にならないよう周りにエアバックがついているアイディアです。

 

途中、道路の色を作った時「この色、いいなあ」と混色前の色を見つめていたので

 

そのまま混ぜないで、描いてみたら？

 

と提案。

 

試し書きしたらいい感じ。

 

描き方って決まりはないんだよね。

 

迎えにきたお母さんも「かすれた様子がまたいい、速そうにみえるね」と。

 

そしてお母さんと話すと弟のS君は、前日大泣きしたそうです。

絵は描きたくないと・・・ほんとうに泣いて泣いて、ひどかったと。

そして、ゆきえさんに相談すれば大丈夫だから、といってくれたそうです。

 

お母さんと私の信頼関係が大切なのだと再認識します。　ほんとうに。

後から話してくれて私にプレッシャーをかけてくれなかったことも・・・感謝。

 

ふたりとも新しい発見があり、わたしも嬉しかったな。

 

そして

 

大泣きした涙と火山の火の粉が、同じように見えてきて興味津々！