卒業に向けて・・・

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卒業に向けて・・・

いろのはのできごと

2018/02/25 卒業に向けて・・・

「いつまでアトリエって続けられるの?」

子どもたちに時々、聞かれることがある。

 

「自分で決めればいいんじゃない?でもゆきえさんが死んじゃったりしたらごめんね」と私。

意外そうな顔・・・

「じゃ一番年上の人いくつ?」「もうすぐ20歳かな」

「へえ~~」

 

もうすぐ卒業式。。。

あと数日でアトリエで顔が見れなくなる子どものことを考えると、胸がワサワサしてくる。

今年は小学校卒業が4人、高校卒業が1人。

私にも心の準備が必要なので、2月のはじめくらいになるとそれとなく、

「アトリエどうするか、考えよっか…」となげかけてみる。

 

Yちゃん「え~~~来るに決まってるじゃん!!何言ってんのゆきえちゃん!」

「でも中学ってどうなの?来れる時間あるかな?」

(わたしも部活づけだったな)

 

Mちゃん「バリバリ来ようと思ってるけど」

(そっか)

 

高校生のNくん「あ~やっと、ゆきえさんの顔を見ないで済む!せいせいする~」

(良く8年間、通ってくれたね)

 

Kちゃん「無言・・・」

Kちゃんのお母さん「Kが来れなくなるけど、わたしはおとなのくらす来ていいですか?」

(やっぱり来れないよね)

 

Aちゃん「無言・・・・・」

(良く考えて自分で決めてね)

 

Aちゃんは7年半通ってきてくれている。3年生の時に塾に行きたいと親に頼んで

「アトリエか塾かどちらかにして」と言われてアトリエを選んだAちゃん。

お母さんが送迎できなくなっても、一人で通ってきている。連絡ノートも最近の様子を自分で書いている。

久しぶりに、お母さんとやってきた。

 

「Aは、引っ込み思案で・・・言えなくて。アトリエ続けたいそうです。」

(Aちゃんは引っ込み思案だろうがなんだろうが、自分のやらなくてはいけない事はやっている。)

 

Aちゃんは鳥に興味があり、いろいろな材料で創作していたが最近はずっと描画をしている。

近隣でみつけたカワセミ、サギ、メジロ、スズメなど写真に撮ったり、鳥の描画の本も持参。

 

「どうしたら、きれいな色が出せるか専用の画材と筆が欲しいそうです」

予算内で相談して、用意することを約束。

その日は私専用の透明水彩絵の具と筆を使ってもらった。

 

振り返ると、卒業する子どもたち…それぞれ自分の創作を追及しているな、と思う。

Yちゃんは目玉が気になり、目玉の創作をいくつもいくつも。

「気持ち悪いって言われるけど、落ち着くんだよね」と。

Mちゃんは最近切り絵にはまり、細かい切り絵に挑戦し続けている。

Nくんはずっと変身グッズと剣を作っていたが、ここのところ女の子キャラを描いている。

「彼女?いるよ!」と。

Kちゃんは、以前いろのはのできごとで紹介した、紙皿&紙コップ&芯の創作続行中・・・

伸びたり、びっくり箱的に発展している

 

続ける事は力になる事。そんな子どもたちに励まされる日。

 

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