おとなの評価はいらない・・・

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おとなの評価はいらない・・・

いろのはのできごと

2018/04/17 おとなの評価はいらない・・・

こどもたちは良くおとなの言動や行動を観察しているな、と日々思う。

そこから自分が共感出来たり、出来ないことを学んでいる。

高学年は特にそう感じる・・・

 

Sくんは、表現したものを人にみせたい、アピールしたい。

アトリエに置いて行って、飾っといて!とよく言われる。

気に入った表現だと学校の友達までもアトリエに連れてきて

飾ってある作品を「どう?」などと聞いている。

 

そのSくんが

「この作品、みんなに感想聞いといて」と言われたことがある。

「おかあさんたちにも聞くの?」

「だめ、おとなには聞かなくていいや、おとなは、う・そ・つ・きだから」

「そうか。わかった」

 

おとなの本音とたてまえの使い分けや、うわべだけの言葉などいろいろわかってきているんだ・・・

 

「ゆきえさんは褒めないよね、でもアドバイスをくれる」と言われたことがある。

もちろん、褒められればうれしいことはわかっているけど、

表現は自分が満足したかとか、前の表現よりどう変わったかとか、心の表現がいかにできたかが

大切ではないかな、と考えているので、なかなか褒められないのである。

 

ご家族にも「うまい」「すごい」ではなく具体的に話した方がいいのでは、とアドバイスしている。

抽象的なことばはなかなかこころに響かない。わたしも日々、ことばは難しいなと感じる。

 

そんなS君の絵のみんなの感想・・・すこし紹介。

 

「こわっ!!」

「木が生えてあるところの顔が描いてあって、きもい!」

「神のわたしでも絵がうまいことがわかる」

「王様の顔がブス」

「ものがたりを感じる」

「頭と目がきになる」

「こわすぎ!でもデザインがユニーク」

「不思議な絵」

「ちょっとおもしろい、独特」

 

なかには暗号で「天才だ!」と読み解きクイズを考えてくれた子どももいた。

 

Sくんのこころには響いただろうか?

Sくんはもう、がい骨の絵はいらない!と言って次の表現に・・・

 

小さな芸術家はもう先を行っている・・・

 

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