自分で決めること

いろのはでは、創作することを自分で決めています。

こどもたちが活動する中で、発することばの節々に、それで良かったと思えることがあります。

Kくんは5ヶ月の間、作っては壊し、作っては壊し、自分の目標とする3階建てのビー玉ころがしを作り続けていました。

スプーンの上にビー玉が落ちて次のビー玉がすすむ…ピタゴラスイッチのような・・・

「だめだ～～！」「やめようかな」「いや、自分で決めたんだからやってやる！」の繰り返し。

今年、卒業したAくんは在籍中、SWのキャラクターづくり。自分が入れるほどの大きさを考えていました。

大量の粘土でつくってあえなく失敗！その後、はりこで成功。

卒業時に持って帰った作品集をみて、お父様が

「自分の意思でやることがどんなに大切かわかった」と言ってくださったそうです。

Sくんは、龍の飾りのついた木刀づくり。

アトリエに適した材料がなかったので、合板で糸のこで切り出しましたが手作業で

「細かい部分が切れちゃうかも？」というと

「大丈夫！失敗してもまた作るから」「ここは失敗してもいいところだから」と。

そのことばに失敗してもいいと思えないこどもはいないだろうかと、ひとりひとりの顔を思い起こしました。

自分の子供時代はそうだったろうか・・・。

なにも持って帰れない日も有ります。でも自分の意思でやっている子は文句もひとのせいにもしないと信じています。

繰り返したり、考え続けたり、作りかえたり、いろいろなのです。