成長の木

 こどもたちが木の作品を作るとき・・・

 

 

 それは自分の成長の証ではないかと感じる時があります。

 

 Toくんの作品で印象的な作品があります。

 

 1年前、アトリエに来た当初、椅子を緑色に塗りました。

 

 

 

 

 

そして自分の靴も緑色に塗っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして

 

 TOくんはお母さんに一緒に見守られての1時間のアトリエを1年間続け・・・

 

 今年からお友達と一緒にいろのはくらすに入会、お母さんからも離れ2時間、

 ひとりの活動に入りました。

 

 大きな成長・・・そんな時、作った作品が木の作品です。

 

 こだわり続けた緑だけの作品も少なくなり、

 色使いも多くなってきました。

 いろいろなことに興味が向いてきたのです。

 

椅子を塗った時、アトリエが自分の居場所なのか確かめているのではないかと感じました。

 

そして、わたしの話を聞いてくれたお母さんがなにも言わずに見守ってくれたことが何より嬉しかったことです。

そして、T1くんは安心して創作を続けられたのだと思います。

そんな支えがあってこそこどもは成長すると感じます。

 

これからもそのこだわりゆえに、壁につきあたることがあるでしょう。

 

でもそのこだわりがあってこそのTOくんです。

 

 

次の木の作品はT2くんの和紙のちぎり絵の作品です。

 

T2くんは今年中学に入学しました。

 

その直前に作った作品です。

 

 

T2くんは、創作の時に何かアドバイスを求めることは一度もない自立した人間です。

 

自分を表しているような印象を受けました。T2くんのように根をしっかりとはり、木の頭上にはカラフルないろいろな思いがめぐらされているようです。

 

部活動が始まり、なかなかアトリエに来ることもできなくなりそうですが、

 

いつ、どんなときも

 

創作に向き合えることができるそんなアトリエでいたいと思います。

 

 

次回は家の作品を紹介したいと思います。