臨床美術プログラム~描き初め~

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臨床美術プログラム~描き初め~

いろのはのできごと

2019/01/16 臨床美術プログラム~描き初め~

数年前に市のファミリーサポートの仕事をしていました。

働いている養育者の方が、困っている時にこどもをみる仕事です。

 

病気の子どもを預かったり…

 

父子家庭のお子さんとごはんを一緒に食べたり・・・

 

お母様が車を運転できないから、療育の場所まで運転したり・・・

 

朝5時にでなくてはいけない警察の方のお子さんを預かったこともありました。

 

登録制で時間が空いている時にできるので、わたしもアトリエの仕事をやりながらできる時間に引き受けていました。

去年の春に入会したCちゃんのお母さんは、ヘアメイクの仕事をしていて、不定期で朝早くからでなくてはいけない日があります。

入会の面談の時に、そういう仕事を引き受けられないと仕事をやめないといけないかも?と言うので

ファミリーサポートのことを伝えました。
知らない方に預けるのは心配・・・という事でしたので
市と同じ報酬で、そういう時は、わたしが預かることになりました。

成人式の日、午前中いっぱいCちゃんがうちに来ました。

せっかくなので、私の家族のYさんと一緒に、今月いろのはの大人のクラスで活動する「臨床美術プログラム」やってもらいました。

漢字の原初書体である甲骨文字を知り、胡粉と墨を使って描くプログラムです。

 

Cちゃんが描いたのは「愛」

自分の名前の文字が含まれています。

文字の横に太陽を描きながら・・・

「太陽とこころがつながっているの」

「周りの点々は妖精の家族なの、お母さんやお父さん、ゆきえさん、おじさんの妖精もいるよ」

「こころがないと家族はつながれないんだよ」

「愛」という文字から生まれた絵、豊かなCちゃんのこころに刺激を与えました。

 

Yさんが描いたのは「幸」

真ん中に赤と金で守るように、なにかを描いていました。

それは子どもだそうです。Yさんは学童の指導員の仕事をしているのでたくさんの子どもたちと接しています。

また去年、孫が生まれたことも「幸」を選んだ理由かもしれません。

「雪の間から、明るい光が差し込んで、子どもたちが幸せになっていくんだ」

 

ふたりとも何か意味を持たせて描いてくださいと言ったわけでもありません。

 

その後、わたしの描いた絵を見返して、あまりの薄っぺらさに「だめだめだな」とつぶやいたのでした。

 

 

 

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